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古くから日本では寒さが厳しくなる冬の時期がやってくると
身体の芯からポカポカ温めてくれる酒粕を使った
粕汁を作って底冷えから身を守ってきました。
また最近では酒粕には生活習慣病の予防や改善をはじめ
疲労回復に眼精疲労、美肌・美白効果など
私たちの健康と美容を支えてくれる栄養成分が
たっぷり詰まっていることが明らかとなり
現在では様々な分野で活躍しています。
ところで皆さんは酒粕とはどのようなものかご存知ですか?
酒粕とは日本酒の醸造工程で生まれる副産物です。
そのため酒粕はアルコール分が含まれており
さらに日本酒造りの際に麹菌によって生成された
栄養素がたっぷり詰まっているため
日本酒よりも健康と美容に良い効果や効能を
得ることができると言われています。
特に出来たてホヤホヤの酒粕は通常の酒粕に比べて
豊富な栄養素が含有されているため酒粕は日本酒造りが
本格的に始まった冬の時期に購入するのがオススメです。
これから旬を迎える栄養満点の酒粕ですが
実は野菜やフルーツのように賞味期限があり
正しい保存方法で保管しなければ
傷んでしまうということを皆さんはご存知でしたか?
そこで今回は酒粕の知られざる賞味期限と
正しい保存方法のご紹介と酒粕を用いた
絶品スイーツ&お菓子レシピをご紹介したいと思います。
酒粕の賞味期限はいつ頃?期限が切れても使える!?
酒粕には様々な種類があります。
ギュッと絞ったそのままの状態の平べったい固形物を
キレイに切りそろえた「板粕」。
板粕になる前にバラバラに崩して粒状にした「バラ粒」や
酒粕に水もしくは焼酎を打って熟成させた「練り粕」など…。
いろいろな種類がありますが酒粕を古くから愛用している方は
酒蔵や銘柄にこだわって購入されている方が多いと言います。
そのため次のシーズンまで味わえるように大量に購入し
日持ちさせる方も中にはいらっしゃいます。
しかし酒粕も乾物や缶詰などと同じく
きちんと賞味期限が設定されております。
製造元によって多少の誤差はありますが
常温で未開封の場合は平均3ヶ月から4ヶ月ほどと
長めに設定されています。
また古くから酒粕を愛用していらっしゃる方は
酒粕の適切な保存方法をご存知のため半年もしくは
1年と長期間日持ちさせる知恵を持っています。
ですが長期間保存するといつの間にか賞味期限が
切れていたなんてこともありますよね。
酒粕の場合アルコール分が含まれているため
正しい保存方法でしっかり保管出来ていた場合のみ
自己責任ではありますが賞味期限が多少過ぎていても
問題なく味わうことができます。
もちろん賞味期限が設定されているため
時間が経てば経つほど酒粕の熟成が進むため
初めは美しい白色をしていた酒粕も
淡いピンク色へと変色しさらに黄色や茶色と変色します。
濃い茶色まで変色してしまった酒粕の場合
購入した当初の真っ白な酒粕とは全く異なる
風味を持つためここまで熟成が進んでしまった酒粕は
お漬物の材料として活用した方が無難です。
酒粕の正しい保存方法をご紹介!冷凍保存のメリット・デメリット
酒粕は温度が高ければ高いほど熟成が進むため
常温保存ではなく冷蔵庫もしくは冷凍庫で
保存するのがオススメです。
特に冷凍庫は酒粕の熟成をストップさせることが
できるため長期間保存したいという方に最適です。
ですが酒粕は熟成が進むことによって香りや味わい
食感などが変化する食べ物ですので目的に合わせて
冷蔵保存と冷凍保存すると良いでしょう。
酒粕は熟成が進むとピンク⇒黄色⇒茶色へと
徐々に変化してゆきます。
これは腐っているのではなく酒粕の
性質上のものですので食べても害はありません。
しかし色が変化することによって味が
濃くなるので食べる際は気を付けましょう。
もちろん熟成が進み色が変化しても品質や
栄養面への変化はありませんのでご安心ください。
酒粕の正しい保存方法には常温・冷蔵・冷凍の3パターンあります。
それではそれぞれの適切な保存方法をご紹介します。
酒粕を常温で保存する場合
冷蔵や冷凍と比べ温度の高い環境で保存するため
熟成速度が速くなります。
未開封ならば直射日光の当たらない場所で
1ヶ月以内に食べてしまった方が良いでしょう。
開封してしまった場合は空気と酒粕が触れるため
より一層熟成スピードが速まるので2週間以内に使い切りましょう。
酒粕を冷蔵で保存する場合
酒粕が入っている袋には小さな穴がいくつも開いています。
実は酒粕は呼吸をする食材ですので空気に触れさせて
熟成を促しその変化を味わうのが楽しみとなっています。
ですが常温で保管してしまうと1ヶ月足らずで
食べ切ってしまわなくてはならないため
酒粕の変化を楽しみながら長く味わいたい
という方には冷蔵保存がオススメです。
冷蔵庫は低温なので酒粕の呼吸回数を
減少させることができるため
酒粕の熟成を遅らせることが可能です。
さらに常温で保存するよりも5ヶ月長い
半年間保存することができるのも魅力的です。
また冷蔵保存で酒粕を保存する場合は開封後でも
風味を落とさず保存することができますので
開封後の保存に悩んでいる方や
長く酒粕を味わいたいけど変化も楽しみたいという方は
是非この方法で保存してみてください。
酒粕を冷凍で保存する保存
酒粕の変化を求めないという方にオススメなのが冷凍保存です。
冷蔵保存の場合低温でゆっくり熟成させるのに対し
冷凍保存は酒粕の呼吸をストップさせてしまうため
熟成がほぼ進まず最長1年間保存することができます。
しかし長期間保存すればするほど風味や食感が落ちるので
1年以内に食べ切ってしまうのがベターです。
また冷凍保存する際は酒粕を小分けにし
ラップで2重に包み込み冷凍保存しましょう。
こうすることで冷凍庫内の臭い移りを防ぐことができます。
冷凍した酒粕は鍋料理に使用される場合はそのまま使用し
単に解凍したいという場合には室温解凍(自然解凍)で
解凍するようにしましょう。
ちなみに冷凍保存された酒粕はアルコール分が揮発してしまうため
解凍した際パサパサした食感になる場合がありますが
少量の日本酒に浸すことでパサパサ食感が
少し改善されるそうなので是非お試しください。
そんな酒粕を上手に使い切るために
酒粕を使ったおやつやスイーツレシピを
紹介したいと思います。
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