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独特な風味を持つ春の使者「蕗の薹(ふきのとう)」は
キク科フキ属の多年草で日本原産の山菜です。
ふきのとうは蕗(ふき)の蕾部分のことを指しており
春先になると山野では一斉に芽吹きます。
そのため地方によって旬の時期が異なり
自生している天然ものは雪解けが始まる1月頃から4月上旬
ハウス栽培されているものは12月から2月頃にかけて旬を迎えます。
ふきのとうはつくしと同じく毎年春になるとニュースで
報道されており春が来たことを私たちに教えてくれます。
![fukinoto](https://i0.wp.com/sumairuseikatsu.com/wp-content/uploads/2016/01/fukinoto-1.png?resize=200%2C200&ssl=1)
日本人は昔から初物と呼ばれる各季節の初めに
収穫や漁獲された食材を好んで食べる習慣があり
初物四天王と呼ばれる食材まで存在します。
そのためふきのとうも早春になるとスーパーや八百屋へ
足を運びふきのとうを購入される方も大勢いらっしゃいます。
ですがふきのとうは灰汁の強い山菜でもあるため
調理する際は必ず灰汁抜きを行う必要があります。
しかしふきのとうの灰汁は抗酸化作用を持つ
ポリフェノールの1種であるタンニンなどによるもののため
正しい方法で下ごしらえをする必要があります。
ふきのとうの正しい下ごしらえの方法や栄養と効果そして
効能やオススメの食べ方などをまとめてご紹介したいと思います。
ふきのとうの下ごしらえの方法とは?
ふきのとうの独特な風味はポリフェノールの1種である
タンニンなどによるものでありとってもアクの強い山菜の1つです。
そのため天ぷら以外の調理に使用する際は必ず
灰汁抜きを行ってから使用する必要があります。
ふきのとうの灰汁抜きをしないで包丁を入れてしまうと
カットした断面が茶色に変色しだすため
カットしたらすぐに水に浸すようにしましょう。
![fukinotou](https://i0.wp.com/sumairuseikatsu.com/wp-content/uploads/2016/01/fukinotou.png?resize=200%2C175&ssl=1)
またふきのとうといえば気になるのが
「フキノトキシン」と呼ばれる発ガン性物質の存在です。
しかしこのフキノトキシンは摂取する量が少ないですし
アク抜きを行うことでほとんど抜け出してしまうため
身体への悪影響はほぼ無いと言われていますが気になる方は
食べる前に1度茹でてから調理することをオススメします。
ではふきのとうの下ごしらえの方法をご紹介します。
●材料
・ふきのとう
・水
・重曹(ベーキングパウダー)
①1リットルの水を鍋に注ぎ沸騰させます。
②沸かした湯に重曹またはベーキングパウダーを小さじ1杯ほど入れます。
③ふきのとうの変色した部分を取り除きしっかり水洗いします。
④沸かした湯に③を入れ10分ほど茹でます。
⑤茹で上がったら鮮やかな緑色になるよう冷水にさらします。
もっと簡単な方法としては30分毎にふきのとうが浸かっている水を
複数回取り替えるという下ごしらえもあります。
また熱湯に食塩を加えふきのとうを入れて落し蓋をし
3分から4分ほど煮詰めたらすぐに取り上げ
冷水にしばらくさらしておくという方法もありますので
ご自身に合った下ごしらえ方法でふきのとうのアク抜きを行いましょう。
ふきのとうの栄養と効果・効能について
「春の使者」と呼ばれるふきのとうは天然ものは1月から4月
ハウス栽培のものは12月から2月頃に市場へ出回ります。
ふきのとうは100gあたりおよそ43kcalと意外にも
ヘルシーな食材であり含有されている栄養素も
ビタミンAやビタミンB1・B2にビタミンCなどのビタミン類や
カリウムにカルシウム、銅などのミネラル類をはじめ
食物繊維や葉酸そしてフキノール酸にケンフェロール
フキノリドなど様々な栄養素がたっぷり含有されています。
![fukinotou](https://i0.wp.com/sumairuseikatsu.com/wp-content/uploads/2016/01/fukinotou-1.png?resize=180%2C170&ssl=1)
なかでもカリウムは生のふきのとう可食部100gあたり740mgも含まれており
体内の塩分濃度を調節し高血圧の改善や予防に効果を発揮します。
またむくみを解消する働きもあるため立ち仕事や座り仕事で
足がパンパンになってしまうという方にもオススメです。
ふきのとうの苦み成分であるケンフェロールやフキノール酸は
ポリフェノールの1種であり強力な抗酸化作用を有しています。
そのためケンフェロールはミトコンドリア機能を活性化させる効果があり
脂肪燃焼や免疫力向上に絶大な効能を発揮します。
一方フキノール酸は花粉症や咳止めに対する効能を有しているので
これらの予防効果が期待されています。
ふきのとうの芳香成分であるフキノリドは消化をサポートする働きがあり
胃や腸の働きを活性化させる健胃作用があります。
ふきのとうといえば植物性アルカロイドを忘れてはいけません!
植物性アルカロイドは春野菜や山菜などに含有されており
腎機能を向上させる働きがあるため体内に溜まってしまった老廃物や
有害物質を体外へ排出するデトックス効果が得られます。
他にもふきのとうには身体に良い効果や効能を持った栄養素が
たっぷり詰まっているので偏った食生活や不摂生な生活を
送っている方にはオススメの食材と言えます。
ではふきのとうを使ったおすすめの食べ方を
紹介していきたいと思います。
特にこの後ご紹介するレシピは人気も高く
清々しい爽やかな香りと優しい苦みを
感じさせてくれるものです。
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