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お正月飾りの定番「鏡餅」は五穀の豊年を司る
年穀の神「年神」の依り代として
たいへん重要な役割を担っています。
皆さんはなぜ元日がおめでたいと
言われるのかご存知ですか?
実はお正月に行われる行事はすべて
年神様を自宅に迎え入れてもてなし
見送るためのものなのです。
特に鏡餅は年神様を自宅に迎え入れた際の
代りとなる大切なものですので
お正月に鏡餅を飾ることはとても重要なことなのです。
そこで今回はあまり知られていない鏡餅の由来や意味
飾る期間や正しい飾り方そして役目を終えた
鏡餅のおいしい食べ方をご紹介したいと思います。
鏡餅の由来や意味、なぜみかんが乗っているの?
鏡餅といえば大小異なる柔らかい曲線を持つ
お餅を2段に重ねてっぺんにちょこんと
みかんを飾るのが一般的ですよね!
ですがなぜみかんが鏡餅の上に
乗っているのか気になりませんか?
そこで鏡餅に関する由来や意味そして
みかんが乗っている理由をご紹介したいと思います。
![kagamimochi1](https://i0.wp.com/sumairuseikatsu.com/wp-content/uploads/2015/12/kagamimochi11.png?resize=250%2C250&ssl=1)
鏡餅の名前の由来は三種の神器の1つ
「八咫鏡(やたのかがみ)」を象ったものと言われており
串柿を「天叢雲剣(あまのむらくも)」に
橙を「八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)」に見立て
お正月に飾るのが常識となっています。
鏡餅は紫式部作の「源氏物語」の作中にも
鏡餅に関する記述があり平安時代の中頃には既に
鏡餅を飾る文化が誕生していたことが明らかにされました。
ですが現在のように鏡餅を飾るようになったのは
室町時代の頃からであり当時は
「具足餅(武家餅)」と呼ばれていました。
鏡餅には年神様の依り代という役割だけではなく
年神様のエネルギーを宿し新たな年の恵みと
幸福な年になるように私たちに魂を分けるという
重要な役割があります。
魂という言葉に驚かれる方もいらっしゃるかと思いますが
鏡餅に宿った年神様の魂というのは生命力や気力のことであり
年神様を食べるわけではないのでご安心ください。
昔は年の初めに年神様から魂を分けて頂き
今年1年分の力を授かっていたのです。
また鏡餅には「歯固め」という意味も込められており
歯は生きてゆく上でとっても重要なものであり
丈夫で頑丈な歯を持つ人間は健康で長生きすると信じていました。
そこで毎年新しい年が始まると歯の健康を祈願し
各地で「歯固め」という行事が行われ
カチコチに固まった鏡餅を食べていたそうです。
鏡餅の由来や意味は分かったけど
なぜみかんを飾るのかいまいち理解できない
という方もいらっしゃるかと思います。
![daidai](https://i0.wp.com/sumairuseikatsu.com/wp-content/uploads/2015/12/daidai.png?resize=150%2C150&ssl=1)
実は鏡餅に乗っているのは「みかん」ではなく
「橙(だいだい)」と呼ばれる柑橘系のフルーツです。
橙には「代々」と同じ読み方のため
「代々家が途切れず、繁栄することができますように」
という願いが込められており「子孫繁栄」の意味を持っています。
さらに橙は初夏に可愛らしい白い花を咲かせて
冬に実を付けるのですが実ったら2年から3年は
枝に付き続けているため「橙=代々=子孫繁栄」という
意味が付けられたという説もあります。
また橙は鮮やかなオレンジ色をしているため
太陽を象徴すると言われており
縁起物の1つとして鏡餅に飾られています。
鏡餅を飾る時期や飾り方とは?
鏡餅がお正月飾りとしてとても重要な役割を
果たしていることは分かりましたが
いつ頃から飾り始めたらよいか悩みますよね。
鏡餅は門松や注連縄同様お正月飾りの1つなので
松の内が始まる12月13日以降から飾り始めることができます。
しかし鏡餅は生物ですのでできれば
12月28日の縁起の良い日に御供えするのがオススメです。
![kagamimochi2](https://i0.wp.com/sumairuseikatsu.com/wp-content/uploads/2015/12/kagamimochi21.png?resize=200%2C201&ssl=1)
また28日にどうしても飾ることができないという方は
大安の日を狙って飾るのが良いでしょう。
ただし門松やしめ縄と同様に
12月29日と12月31日に飾るのは縁起が悪いため
避けるようにしましょう。
ですが浄土真宗など一部の宗教では
12月31日が忌避ではないのでご自身が
どの宗教なのかを事前に確認しておくと安心です。
鏡餅の飾り方ですが都道府県や各地域によって
飾り方が異なるため適切な飾り方というのはございませんが
最も多くの方々に行われている鏡餅の正しい御供え方法をご紹介します。
【鏡餅の飾り方】
●材料
・お餅
・三方
・裏白
・四方紅
・御幣
・橙
①三方の上に四方紅を敷きます。
このとき四方紅の四隅が垂れるように敷くのがポイントです。
②裏白の葉を白い方を前に向けて乗せます。
③大小2つのお餅を重ねて三方の上に置き
お餅の一番上に御幣を乗せたら
さらにその上に橙を乗せて完成です。
鏡餅の飾り方のポイントですが
三種の神器と言われる鏡餅ですので
柔らかな曲線を持つ平たい球体の丸餅を
大小それぞれ1つずつ用意します。
地域によってはお餅を3段重ねる場合や
紅白のお餅を用意する場合などがあります。
なかでもお餅の代わりに砂糖で作られた鏡餅や
白蛇が蜷局を巻いたようなかたちをした鏡餅などは
とてもユニークなのでチャレンジしてみるのもオススメです。
そして松の内を過ぎた鏡餅は処分する方もいれば
年神様の力が宿っているので今年1年の無病息災を祈願し
鏡餅を食べられる方もいらっしゃいます。
そこで鏡餅のおいしい食べ方についてまとめてみました。
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